ネパールへの道

今から119年前、初めてネパールを訪れた日本人、河口慧海師

河口慧海(かわぐちえかい 宗教家・探検家1866~1945年 大阪府堺市出身)は、漢訳の経文の解釈に疑問を持ち自らブッダ本来の教義を探ろうと、1897年単身で当時厳格な鎖国体制のチベットのラサを目指した。その途中ネパールに滞在しながら、チベット密入国の準備をして、1901年チベットのラサにたどり着いて目的を果たした。これが日本人最初のチベット、そしてネパール訪問者となった。

DSC00337a
生家近くの七道駅前にある河口慧海像

カトマンズの「ボダナート」には河口慧海の訪問記念碑があり、「ここに日本とネパールの友好が始まる 河口慧海」とある。ポカラからチベットにつづくジョムソン街道の宿場町「マルファ」には、滞在の記念として「河口慧海記念館」がある。またポカラの「国際山岳博物館」にも河口慧海の資料が展示されている。

CIMG0400
ポカラ 国際山岳博物館 河口慧海コーナー

私が初めてネパールに行ったのは1977年、河口師の80年後のことである。当時、関西空港はなく伊丹の大阪国際空港から「エア・インディア」で香港・バンコクを経由してカルカッタ(コルカタ)に着き一泊。翌日「ロイヤル・ネパール・エアライン」のプロペラ機でようやくカトマンズに着いた。カルカッタの市内見物ができたにせよ、2日がかりであった。

それから25年後、再びネパールを訪れた際には「タイ国際航空」を利用。バンコクで一泊して2日目にネパール入りした。その後は便利な便が増え、出発日当日のカトマンズ着も可能となった。最近よく利用するのが「中国南方航空」で、関空を昼にたち広州乗り継ぎで、その日の深夜にはカトマンズに着く。これが最も早く着く方法だが、深夜発着のため、窓からヒマラヤを見ることができない。乗り継ぎ時間が多くかかるが「タイ国際航空」だと昼間なのでお天気次第ではヒマラヤに近づいていく様子が楽しめる。どちらにするか悩ましいところだ。

DSCN0333
カトマンズ トリブバン国際空港
DSCF0076
ヒマラヤに見送られて帰途に(TG320便 カトマンズ➝バンコク)

*今(17.04現在)、大阪(関西)からバンコク行きの「タイ国際航空」の深夜便がない。 (少なくとも10月28日までは)昼便だと乗り継ぎ時間がかかりすぎるので、「タイ航空」はきびしい。他の選択肢は「中国南方航空」か「大韓航空」ets.。 で次回は・・・ やはり使い慣れた中国南方航空になりそうだ。 (現在計画進行中!早く行きたい!!)