今回(16.11)のネパールの旅では、毎回行くことにしているポカラへの移動手段を陸路、つまりバスにした。カトマンズ➝ポカラ間は直線距離で約150Km。いつもの空路(飛べば30分で着く)に比べ、時間はかかるが(渋滞込で約8時間余)はるかに安く済む。それと空路は遅延やフライトキャンセルが多く、日本での予約もうまくいかないのである。そこで今回、カトマンズのトラベル・エージェンシーにメールでポカラ行きバス「GreenLine」のチケットをお願いしておいた。移動の前日にチケットを受け取り、当日朝7時にバスパークに。定刻を30分遅れて8時、なんの案内もなく発車、ミネラル・ウォーターのペットボトルが配られる。すぐに渋滞でノロノロ運転に。カトマンズの市街を抜けるまでに1時間以上かかることに・・・でも、昼食休憩(バイキングで無料)を含め3回のトイレ休憩があり、予想してたよりは楽であった。(体調が良くなければかなりキツイかも。渋滞は帰りも同様でうんざり。)
渓谷に沿っての道では、なかなかヒマラヤを望むことはできないが、それでも時々、白く輝く高峰が車窓からみえた。ポカラに近づくとアンナプルナⅡがみえてくるし、空路のポカラ入りとはまた違った趣である。見ず知らずの乗客同士もいつのまにか仲良しに。 ノンストップのはずなのにポカラに近い村ではバスを止めて降りる現地人がいるのに驚いた。やれやれやっと着いたと思いきや、なんと我々乗客を乗せたまま、GSで給油しているではないか。それからわずか数分で終着地であった。帰りのバスでは欧米人の客が大きな犬をつれて乗ってきたりで、いやはや「なんでもアリ」のツーリストバスであった。 無事に着けたのがなによりである。*GreenLineは最高級ツーリストバスであり、それ以外の市内を走る普通のバスに乗ることなど、私など素人には勇気のいることで、とてもできそうにないことである。
*注意! この「GreenLine」はカトマンズの発着地が異なる。行き(ポカラ行)はタメルの「GreenLine」オフィスからだが、帰りのカトマンズ終着地点は、少し北・西の繁華街「NayaBazar」であること。
いつも個人で行くので、ネパールではタクシーが重要である。カトマンズの空港を出た瞬間から待ち受けるタクシーの呼び込みがあり、そのうちの一人と値段交渉が始まる。主要な行先には、一応「統一料金」があるそうだが、実際は行先を言うとふっかけてくるのが普通だ。タクシーといってもたいていは20年以上前の軽のスズキアルト(インド製のマルチスズキ)である。最近は韓国製のものもあるが、タクシーとするにはチープな車であることには変わりない。走れば(動けば)よくて、見てくれや乗り心地など、ドーでもよいのだ!タメルまで800Rsというので(相場は600Rs)「チープで汚い車だから400Rsにしろ」すると、「買ったときはきれいだったから負けられない・・・」と漫才みたいなトーク。 こっちは疲れていてさっさとホテルに行きたかったので600Rsで手を打つことに。
交渉が済むと自分でドアを開けて乗り込むのである。翌日の行動もタクシーだのみなので、ホテルの前にいるタクシーと交渉。カトマンズの市内観光コースを半日 3000Rs(約3000円)で成立。観光を終えて支払いを済ませると「明日も俺を呼んでくれ」と電話番号のメモを渡される。明日はポカラに行くと言うと、「カトマンズに戻ったら必ず呼んでくれ」と。まあ愛想も良かったし車も比較的きれいだったので、OKしたのだった。後日カトマンズに戻り、ホテルで彼に電話するも、つながらずやむなく別の車でヒマラヤ眺望のために「ナガルコット」まで往復3000Rsで成立し行くことに。ヒマラヤもよくみえたし、大大渋滞のなか頑張ってくれたので、チップもはずんで支払いを終えると、
「明日のフライトは何時だ?」ときいてくる。で、その彼に空港までを頼んだのだが、翌日、約束の時間に来ないのだ。結局、別の超チープな超無愛想なヤツの車で空港に行くことに。あげくは約束の700Rsに対し1000Rs札をだすと、おつりがないという。(ほんとに???)「両替して来い」というので「お前が何とかして来い」とこっちも譲らない。結局550Rsだして150Rsまけさせた。(怒っていたが)つり銭くらい用意しとけよ!と言いたくなる。 タクシーではないが、旅行中「必ずメールするから」と言った人からメールが届いたためしがない。この国の人は約束をあまり重要視しないのかなと思うと少しかなしい。 *これからネパールを旅される方の参考になれば幸いです。(ネパ吉クマリン)